薬座!
少女戦士が痛めつけられ、陵辱、捕食、グロ拷問されるリョナ小説。
09 | 2008/10 | 11
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『新体操部少女隊散華』3

 A4サイズの紙に文字が印刷され、四隅が画鋲で固定さている。
『廊下はみんなが移動する場所。騒がない。球技をしない。ものを食べない。 生徒会』
 いつも生徒たちが行きかう廊下にて、わざわざラグビーを模した遊びをする学生グループが幾つか存在する。彼らはスポーツ特待生枠で入学した高校の宣伝要員であり、他の生徒ほどの学力は求められない。しかし悲しいかな。彼らによる熱心な廊下での球技の効果で、この高校では偏差値と気品が正の相関を形つくっていた。
 しかし、この時間に廊下を走るのはスポーツ特待生たちではなく、品行方正で知られる新体操部の少女だった。乱れる吐息、もつれる足、掠れる悲鳴、零れる涙。雪色と虹色のレオタードは赤黒い絶望に染まり、走れば走るほど鮮血が散る。
「ああ………ああ………」
「ふ、く……キャプテン……そんな……うそ……」
 とある教室から聞こえてきたのは新体操部の戦士たちの茫然自失の声と、硬い物体を圧砕する鈍い音。普段の学校ならば間違いなく存在しない音だが、その正体は想像に難くない。微かな希望にすがり思いで扉の先の光景を見るも、現実はやはり仲間の無残な姿を突きつけてきた。
「きゃ……がぁ……あぁ……がぁ……」
 気品と力強さを兼ね備え、バトンを変幻自在に操る姿は妖精に例えられた新体操選手、そしてチームの副リーダーでもある戦士。その美しい顔が石臼のような怪物の歯に挟まれ、噛み転がされ、怪物の唾液の洪水に塗れていた。
 鬼の口内で顔皮を削ぎとられ、頭蓋骨を噛み砕かれ、そこから漏れ出る血液や体液を啜られる悲愴な有様。レオタードは血で飽和して肌に張り付き、赤黒い薄皮が肢体に張り付くよう。少女はあまりに壮絶な姿で、搾られるようにうら若い肉体を貪られ続けていた。
 それを見つめる二人の少女は、すでに正気とは思えない様子だ。他のものよりも副主将に憧れ、付き人を自負していつも共に行動していた彼女たちに、目の前で処刑されている先輩戦士の姿はあまりにも冒涜的な光景だろう。
 しかし、このまま呆けているだけの選択肢の先に待つのは、苦痛に満ち満ちた死のみである。彼女たちがどういう精神状態であれ、連れて脱出せねば間違いなく殺されてしまう。それが可能ならば実行しない理由は無い。
「貴女たち……何をしているの……! ……しっかりしなさい!」
 心が折れてしまった少女たちの視界には、移動用の経路を確保していた別働隊の姿。高等部1人と応援の中等部1人。何十年ぶりにも思える、しかし僅かな時間を置いての再会。仲間の姿を見た少女たちの顔は、しかしすぐに痛々しく曇る。
「せ、先輩、それに、その子……その怪我は……!」
 副主将が貪られる部屋から出て扉を閉めた。魔物も食事をしているときは、攻撃を受けない限り他の獲物に構うことは少ない。しかし、錯乱状態の少女たちの前には、死神に誘われる惨状があった。
 鮮やかなレオタードを血まみれに立つ先輩の少女は、胸と腹を深く抉られて血が流れ続けていた。無数の細かい裂傷が全身に浮き、防刃仕様のレオタードも無残な有様。傷口からは黒い血液が滲み出しており、顔は失血で蒼白に転じている。しかし、それでも軽傷だった。
 背中には中等部の少女が、額から唇まで爪に切り裂かれて顔がザクロのようになり、右手と両足を関節から切断され、ショックで小水と汚物を床に垂れ流していた。高くて凛とした声が記憶から蘇る。
(悪い子は、お仕置き!)
 彼女は最初の鬼の式神を鮮やかに撃破した戦士だ。しかし、今は愛らしかった顔は肉が露出し、処置はハンカチを押し当てられているだけ。ろくに手当てをすることもできず、手足の切断面はぶらぶら揺れ、尻から異臭を放つ茶色い尿を漏らして痙攣していた。ショック状態、息はあるが、もう永くはないだろう。
「うっ、うっ……げえええっ……ええ……ぇええぇえ……」
「おえ……ぇぇぇ……ご、ごめんなさ……うぷっ……う、うええっ……」
 教室から出た2人の少女たちは緊張が解けたのか、突然崩れ落ちて激しく嘔吐した。目の前で食べられた先輩の戦士の姿、そして重傷を負った仲間の姿、肉の色、咽返る血や臓物の匂い。見たもの嗅いだもの全てが理性を揺るがし、戦闘衣のレオタードに吐瀉物の染みを作りながら、胃の中身を全て撒き散らした。
「不意を突かれて強力な魔物に襲われたとき、この娘が私の前に出て……攻撃を全身に受けた」
 嘔吐を咎めることなく、先輩の少女は悔いるように唇を噛む。
 どんな魔物に攻撃を受ければここまでの惨状になるのか、聞き手の少女たちは想像できない。
「この娘は、私の身代わりになったバカ者だ。そんなバカ者を、そのまま死なせるわけにはいかない」
 副主将が嚥下されていく音が聞こえる。時間はもう無い。
「今、上階ではチームの残りのメンバーが魔物相手に時間稼ぎをしている。私はここに残って、あの馬面を食い止める。だからお前たち、この娘といっしょに脱出してくれ。頼む。無傷のお前たちなら――」
「い、嫌です!」
 口周りの吐瀉物をレオタードの袖で拭い、少女の1人が涙目で言う。
「そんな足手纏い連れてたら、すぐに魔物に追いつかれて、私まで助からないじゃないですか! 私は嫌です! こんな、魔物にぐちゃぐちゃ、ゼッタイ嫌ぁ! こんな強い魔物がいるなんて聞いてない! いつもよりちょっと難しいだけの仕事っていうから! ヤダっ! 死にたくないっ!」
 張り詰めた糸が切れたように爆発し、無人の廊下を出口に向けて走り出した。大声で泣き喚きながら、しなやかな肉体を揺らして少女は駆けていく。もう1人の少女もよろめきながら走り出し、転倒しながら友人の後姿を追う。
 戦士の使命も誇りも捨てて逃げ出す少女たちの姿は、圧倒的な敵を前に新体操部が無残に崩壊したことを示していた。普段は使命に忠実でも、いざ死地に立てば脆くも崩れ落ちてしまう。
「……済まない。全ては私のせいだ」
 頬に涙を伝わせてぽそりと呟く先輩の少女を、中等部の少女の残された左手がそっと撫ぜた。割れた顔に血で飽和したハンカチが張り付き、表情を見ることはできない。今の状態で先輩の戦士にできる、唯一の気遣い。重傷の自分が先輩戦士を縛ってしまったことへの後悔も込められていた。
 轟音を立てて少女たちの世界を破壊するのは、教室の壁を破った馬面の鬼。
 さらに少女たちが逃げてきた廊下の天井が破れ、上から巨大な質量が二つ姿を現した。一つはオレンジベースの巨大な触手の塊で外見は水族館のイソギンチャク。もう一つはギリシャの彫刻を思わせる美男美女の顔を首から上に生やし、首下は毛むくじゃらのゴリラで10本腕、10本脚の異形。10本の腕の先端には鋭い鍵爪があり、獲物を嵐の如く切り刻む。少女たちを奇襲して重傷を負わせた魔物だ。
 そして、魔物たちがここに到達したということは、足止めを志願した戦士たちはどうなったのか。
「が、ごぼっ、ごほっ、んご、うあ、あ、あ、んご……」
 海蛇のような色鮮やかな触手が花開き、口と性器と肛門を貫かれた黒髪の少女たちが苦悶の涙を流しながら現れた。レオタードを纏う肉体はボンレスハムのように触手に締め上げられ、腕は触手に巻かれて動かすことさえできない状態。戦闘訓練を積んだ肉体を試すように、三穴同時陵辱は苛烈を極めていた。
 ぐちゅぐちゅと汚らしい泡を立てて触手が唇に吸い込まれ、喉を歪に膨らませて胸まで降りていく。子宮を突き出し尻を深く抉るごとに、脱臼した股関節が触手の動きに合わせて変形した。口内や膣内等に触手を挿入する行為を陵辱と呼ぶならば、当然、触手の射精もまた然り。体内に精液の水圧銃が断続的に注ぎ込まれると、少女たちは髪を振り乱し、白目を剥いて衝撃を受け止めた。
「うぐぉぉ、んごぉぉ、ぉぉぉおおぉぉ」
 戦士の少女たちから注がれた精液が汗のように滲み出し、瞬く間に白濁の噴水と化して飛び出した。顔は勿論のこと、乳房や爪の根からも溢れ出る汚濁。浸透圧の関係からか、怪物の精液は人間の骨以外を透過する。レオタードどころか血管内部から頭蓋骨の中まで怪物の欲望に染められ、未曾有の白い華を肉体に咲かせ続けている。
「あ……あう……ぐう……ごふっ! ぐふ、うううう!」
 これまで人間が体験したことの無いであろう精液の体内浸透と放出に、少女たちの顔が絶望にして極大の快楽に歪んだ。たとえ、それが命を削るほどの苛烈な陵辱行為であろうとも、麻薬で脳味噌を破壊されているような笑顔を振り撒き、正気と発狂の狭間を行き来する。地獄と形容するしかない光景だった。
「済まない。ここまでのようだ」
 純白から真紅に転じたレオタードを恐怖と失血で震わせ、少女は怪物たちに囲まれ立ち尽くす。中等部の少女も魔物の気配を感じて身体を強張らせ、左手で弱々しく自分を背負う少女の身を叩いた。自分を捨てて逃げろ、と伝えていた。しかし、それはもう不可能だ。周りは囲まれているのだから。

 ……………………
 …………

「ふう。あの娘たちは上手く処理できたけれど、今のままの状況では、私も行方不明にならないと不自然。さて、これからどうしようかな。困ったなあ」
 クラスの委員長は学校から帰路につきながら、大して困っていない口調で呟く。
「さて、とりあえず、適当にお昼ご飯でも食べて考えるとするか。脳味噌に栄養やらないと、良い考えも浮かばないってね。世間的には、某私立高校で教師や生徒が大量に失踪したぐらいの扱いだろうけど、ウチらの業界的にはどうかな。あの数学教師の暴走でケリ付けばいいけど、私だけ失踪してないって、やばい。うーん、やっぱり、よろしくないわ」
 結局のところ、運良く事件に巻き込まれなかったと主張するか、このまま姿を消すかの二択しかない。今回のどうでもいいトラブルによって、今後の人生が左右されてしまうことが一番恐ろしい。
 自分に無関係な人間がいくら死のうが彼女は何も感じない。クラス委員長の平穏にして、ささやかな幸福で満ちた人生プランを邪魔するならば死んで当然なのだ。
「こんなことになるなら、クラスの連中を数人、記憶処理して残すべきだった。私のバカ。口封じのために始末するなら、証言をさせた後でも遅くはないのに――」
 端整な顔を邪悪に歪めながら、少女は人のいない道を歩いていく。普段は少し人がいるのだが、おそらく爆弾テロ事件のせいだろう。妙にがらんとして気味が悪いほどである。
 バス停にはそれでも、何人かが列を成していた。皆、仕切りに携帯を見ているのは、おそらく事件の情報を集めているのだろう。オプションで情報サイトが付いている携帯も最近は珍しくない。
「私の人生設計が、こんなことで狂うなんて許されない……」
 誰にも聞こえない小声で少女は呟き、バスに乗って席についた。
 問題を解決する選択肢は、どう考えても二つしか思い浮かばない。運良く事件に巻き込まれなかったと主張するか、このまま姿を消すか。
 姿を消した方がリスクは小さいが、それでは彼女の人生は大きく制約を受ける。何か、大量殺人容疑の追求を免れて平穏な生活を続けられる選択肢はないものだろうか? 
 少女は頭を高速回転させて目を瞑る。
 悩みはすぐに解決することになるが、流石の少女自身もそれは知るよしもない。

 ……………………
 …………

「これは地球を汚す人間に対する、ネコからの警告だニャン!」
「国際社会はライオン様の言うことを聞き、地球の未来を守る義務があるんだ、ガオー!」
「ゾウさんも人間の森林破壊に起こってるゾウ!」

 数時間後、同時多発爆弾テロの実行グループ「ガイア救星★同盟」から犯行声明。
 人類による大気・海洋汚染、オゾン層破壊による地球温暖化、資源の浪費等を一方的に非難し、国際連合主導にてノアの箱舟を建造すること、宇宙開発を永久に禁止すること、先進国の火力発電所を全て停止させること等を要求。拒否する場合は攻撃を続けると宣言した。
 映像内で憂星を語るのはデフォルメされた動物の着ぐるみたち。ネコ、キリン、ライオン、ゾウ等だった。動物代表を名乗っているが、中身は人間の可能性が極めて高いと捜査当局は見ている。

 今回の惨劇と関係無い大きな流れの中、事件当日、2回目の爆弾テロがバスを吹き飛ばした。バスに乗っていた委員長も粉々に吹き飛び、彼女の悩みは永遠に解決したのだった。それは爆弾テロ事件と全く関係無い私立高校で起きた惨劇について、ある意味での決着の瞬間だった。

 しかし、無関係な巨大な悲劇の流れが社会に浮上するも、とある私立高校で起きた事件の元凶が早々に滅び去るも、校内での魔物たちと新体操部の少女との死闘は関係なく続く。


(続)


■『新体操部少女隊散華』
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*― ―) 暇人のSS書き。華麗に武装した少女戦士や魔法少女の敗北萌え、陵辱萌え、拷問萌え。好きなシチュは汚されてドロドロ、小さいものウジャウジャ、囲まれてボコボコ、動けない、脱出できない、終わらない。
 好きな作品は最近は学園黙示録 ハイスクール・オブ・ザ・デッド。お気に入りは、うみねこシリーズ、舞Himeシリーズ、ネギま!、セーラームーン、封神演義等。

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