薬座!
少女戦士が痛めつけられ、陵辱、捕食、グロ拷問されるリョナ小説。
09 | 2008/10 | 11
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『スライムVS土星の戦士』 act.1

 23:20(兵庫県明石市標準時)――日本に落下する隕石と思しき質量が、複数の国家の軍事偵察衛星により補足された。しかし、隕石内部に潜んでいた恐るべき怪物を発見することはできず、数時間後、東京は隕石から発生した怪物に襲われた。そいつはセーラー戦士の神聖なエナジーに引き寄せられていたのである。

 都内のあるマンションの一室。水玉模様のパジャマを着てベッドで眠るのはIQ300の天才少女である水野亜美。部屋に敷かれた布団では「破滅の戦士」の異名を持つ土萌ほたるが無地のパジャマで眠っていた。彼女はお勉強を教えてもらうため、今日は亜美の部屋にお泊りしていたのである。
 かつて、未来から到着したばかりのちびうさが幻の銀水晶を狙って亜美の部屋に泊まり、あまりの過酷な勉強量に参ってしまったこともあったが、ほたるは純粋に学問で疑問に思うことを解決するために亜美の家を訪れていた。意識の違いが表れたのか、ほたるとちびうさの成績は大きな差がある。
 そのとき、夜の静寂を破るように爆発音が聞こえてきた。それなりに大きい音だが、睡眠時間を削り勉強に励んでいたほたるは目を覚まさず、やや睡眠の浅い亜美が数秒後にぼんやりと覚醒する。
「……こんな時間に何の音かしら。なんだか騒がしいけど」
 亜美は寝癖の付いた頭を触りながらベッドから起き上がり、スカイブルーのカーテンを開いた。そして何も無いようならトイレに行って寝直そうと思いながら窓を見て、そして身体中が硬直した。
 生物と思しき緑色の粘液体が糊のように窓ガラスに張り付き、ぐちゃぐちゃと汚い音を立てて蠢いている。アメーバや粘菌の類に似ているが、窓ガラスに張り付いているエメラルドグリーンの生物など図鑑にも掲載されていない。毒々しい緑色が心臓のように躍動し、亜美の顔を見て喜ぶようにゴボゴボと泡立つ。まるでご馳走を見つけてはしゃぐかのようだった。
「きゃあっ! 何なのこれは!」
 そのとき、玄関のドアや浴室の窓が破られ、水が流れ込むような音とナメクジが床を這いずるような音が聞こえてきた。音からしてかなりの体積を持つ物体だと推察できた。
 天才の頭脳がようやく高速回転し、自分が狙われている事実を認識する。
「敵よっ! ほたるちゃん! 起きて!」
 天に翳した変身ペンから聖水が溢れ、亜美を優しく包み込む。聖水の奔流はリボンのように肉体に絡み付き、爆ぜるような波紋を残して戦闘衣に変化した。海を思わせる青髪から額にティアラが装着され、純白のレオタードに青いミニスカートがはためき、胸を守るポロテクタににリボンの花が咲く。
「知の戦士セーラーマーキュリー!」
 亜美に続いて、ほたるも半分眠りながらも反射的に変身を遂げた。純白のレオタードに清廉な紫の装飾が施され、胸部にリボンを咲かせた儚くも凛々しい姿。華奢な肢体に破滅の力を宿した幼い戦士は一瞬で眠気を振り払うと、最強最悪の鎌「サイレンス・グレイブ」を構えた。
「破滅と誕生の戦士セーラーサターン!」
 部屋の出入り口は窓とドアの2ヵ所である。マーキュリーとサターンは視線を合わせると一瞬で役割分担を決めた。サターンが窓にサイレンス・グレイブを向けると同時に、マーキュリーがドアにシャボンスプレーを浴びせて凍らせる。超低温の封印であり、ドアに近づくだけで敵も凍結するだろう。
「セーラーマーキュリー、この生物の正体は? 攻撃しても平気ですか?」
「10秒だけ頂戴。それ以上かかれば脱出優先。狭い別室より窓を破って外に出ましょう」
 窓を覆い尽くす緑色のスライムに向けて必殺技を繰り出す姿勢になるサターンだが、ふと凛々しい表情を曇らせてマーキュリーの背中に話しかける。
「できるだけ加減しますが、この窓枠は粉々に吹き飛んで、部屋もメチャクチャになると思います」
「考えるだけで頭が痛いわね。でも仕方無いわ」
 苦笑するマーキュリーと少し申し訳無さそうなサターンは、カーペットをブーツで踏みながら少し位置を変える。セーラー戦士の姿で個人の部屋にいるのはかなり異例である。
 マーキュリーは分析しながら扉を見張り、サターンは窓を見張る。脱出するなら窓が良いが、怪生物の特性が分からなくては動き辛い。そもそも、窓に張り付いたスライムがどれだけの大きさなのか分からないし、外の様子も不明である。
 2人の戦闘スーツが背中で触れ合い、緊張でやや強張る肢体の感触が伝わる。適度な緊張感と余裕、そして戦意。不意打ちにも関わらず互いのコンディションは悪く無さそうである。しかし、
「きゃあああっ!」
 サターンが突然悲鳴を上げたので、マーキュリーも驚いて注意を窓に向ける。冷静沈着なサターンが驚くような悲鳴を上げるのは珍しい。しかし、マーキュリーも窓の外に広がる悪夢のような光景を見てやはり、サターンと同じく大きな悲鳴を上げた。
「そ、そんな……セーラームーン!?」
 水族館で水槽越しに魚を見るような錯覚。ここが水族館ならば、ガラスの向こうを泳いでいるのは色とりどりの珍魚たち。しかし、窓の向こうのスライムの中を漂っていたのは、色とりどりの戦闘服を着たセーラー戦士たちだった。
 スライムの内部を意識を失ったセーラームーンが流れてきて、窓にコツンと当たった。彼女は窓の向こうでふわりと上昇し、ミニスカートがめくれて股から腿を見せながら窓の視界から消える。その後、マーズとプルート、そして一般人と思しき老若男女が次々と、水族館の魚のように窓の外を流れていく。生きているのか死んでいるのかは分からないが、少なくとも意識は無さそうだった。
「これでは攻撃できません! もしもセーラームーンたちが生きていたら、私が殺してしまうことに!」
「こちらのドアの向こうにも、ウラヌスやヴィーナスがいないとは限らないわ。まさか、私たちは、この部屋に完全に閉じ込められた……」
 サターンとマーキュリーはここで、自分たちが追い詰められたと思い知った。敵のスライムはかなりの体積を有しているらしく、中に複数の人間を包み込んでいる。そして、生きた人間を盾にしながらこの部屋を包み込んでいるとすれば、中から闇雲に攻撃するのは非常に危険である。
 更に追い討ちをかけるように、マーキュリーのデバイスがスライムについて解析不可能の結論を出す。窓越しに見ているだけで得られる情報は無い。実際に実物に接触しなければ分析もできない。
「上や……下の部屋にも!?」
 天井が巨大な質量に圧迫されるように軋み、足元からは床を突き上げる振動が伝わってくる。横の壁からもミシミシと亜美の部屋を押し潰そうとする音がはっきりと聞こえる。
「か、囲まれています! 部屋が潰されてしまう!」
 上下左右から音が聞こえる度にその方向にサイレンス・グレイブを向けながら、サターンが悲鳴交じりの声で叫ぶ。窓を通してしか分からない外の様子。そして無数にいる人質。正体不明の敵。マーキュリーも混乱する頭を必死に動かしながら打開策を練るが、もう残された選択肢は少ない。
「必殺技を使わずにスライムの中を「泳いで」脱出、可能ならみんなを救出。どうかしら?」
「それしか方法は無さそうですね」
 緊張の色を隠せないマーキュリーに対して、サターンは言う。デス・バスターズとの決戦時、ファラオ90の内部に侵入して平気なほどエナジーを持つ彼女なら、その作戦も有効である。エナジーを放出しながら進めば消耗は激しいが、粘液生物を寄せ付けずに中を進むことも可能だ。マーキュリーとてダークキングダムとの決戦ではバリアを纏って火炎球に飛び込んだ経験があり、スライムの中を無理矢理進むことは不可能ではない。
 しかし、サターンとマーキュリーが作戦を決めたそのとき、スライムは既に次の手を打っていた。攻撃はとても優しく、天井の僅かな隙間からもたらされた。
 ぽたっ、ぽたっ、ぽたっ、ぽたっ……。
 サターンは自分のスカーフに落ちてきた粘液を見て顔色を変える。紫の光沢に汚らしく染みた粘液は、紛れも無く窓の外にいるスライムのもの。既にスライムがこの部屋に侵入したことを瞬時に察し、すぐに脱出への行動に移らなければならない、と頭の中で理解しながらも。
(駄目……早く……一刻も早くエナジーを集中させて窓から脱出しないと……)
 この時間が致命的な隙になると心の中で叫びながらも、反射的に細い首を曲げ、サターンは天井の様子を確認すべく無防備に上を向いてしまう。マーキュリーもサターンの肩に落ちてきた粘液に気付き、思わず天井の方を見上げた。
 天井には数センチの緑色の染みがあり、そこから滴が落下していた。糸のように伸びながら緩やかな速度で落下する粘液が、サターンの頬に字を書くように顔を濡らしていく。
 同時に、天井から染みてきたスライムとは別に、扉でもなく、窓でもなく、部屋のエアコンの隙間から部屋に流れ込こんだスライムが、濁流のように勢いを増してエアコンを吹き飛ばし、部屋に穴を開けて2人のセーラー戦士に襲い掛かった。
「うぶあああああっ!」
「ごぼがぼごぼ! ごぼごぼ!」
 緑色の粘液に塗れたサターンとマーキュリーが本棚に叩きつけられ、整然と並んでいた辞典がバラバラと落下した。床はスライムで緑色の海と化し、部屋は既に壊滅状態。スライムは窓とドアも破り瀧のように流れ、天井からも雨のように落下してくる。
 侵入したスライムはうねりを上げて集まり、猛速の大波と化して壁に張り付く2人の少女に押し寄せた。スライムの大波が顔から足まで全身に叩きつけられては潮のように引き、すぐにまた叩き付けが繰り返される。音を立てて本棚は粉々になり、サターンとマーキュリーは本棚の破片ごと標本のように壁にめり込み、そのまま壁ごと隣室に倒れた。しかし、隣室もスライムに満ちていて押し戻され、また波を受ける。
「ごぼっ。ごぼぼ。ぐうう。ごぼっ。ごぼぼっ。ごぼぼぼ。ぐうううう」
 スライム同士の巨大質量がぶつかる狭間で、サターンは僅かに肉体を前後しながら流れに弄ばれていた。倒れるどころか動くこともできず、直立不動で連続する大波を受け続ける。髪を振り乱して粘液塗れの顔を歪ませ、口から赤黒い血を噴き、鼻腔からも出血して顎まで伝い落ちていた。
 マーキュリーも顔を吐血と鼻血で赤黒く汚しているが、目の焦点も合わず、口と鼻だけでなく耳からも出血し、手足は歪に捻じ曲がり軟体生物のようだった。意識も既に存在しないようだが、装着したバイザーだけがスライムの分析結果を表示している。
 バイザーがスライムの性質を分析した結果、スライムの密度は水のおよそ20倍、直接攻撃運動をしているスライムの体積は1方向かつ単位面積あたり5立方メートル、波の攻撃速度は前後とも時速40kmという結論が出た。つまるところ、サターンとマーキュリーは相対速度で時速80km、重さ100トンの重量で全身を叩き潰されるに等しい衝撃を受けていた。このマンションが倒壊しないのも、マーキュリーの部屋の下が全てスライムで満たされているからだ。しかし、分析結果を伝える天才戦士は沈黙したままだ。
(セーラーマーキュリー? ま、まさか、そんな……)
 スライムの攻撃に苦しみながら仲間を気遣う最強のセーラー戦士、サターンの目の前で、マーキュリーの瞳から液体が滲み出てきた。それは涙でもスライムでもなく赤黒い血液だった。耳孔、鼻腔、口、眼窩から大量に出血して沈黙する彼女は、既に事切れていた。


『スライムVS土星の戦士』
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この記事に対するコメント

はじめまして。なかなかすごい内容ですね。
参考までにお尋ねしたいのですが、作中のマーキュリーとサターンは、スーパー化した姿なんでしょうか?
【2008/01/27 00:03】 URL | #- [ 編集]


*― ―) はじめまして。管理人のNです。
SSを読んでくれてありがとうございます。

>なかなかすごい内容ですね。

とても一般受けする内容ではありませんねw

>作中のマーキュリーとサターンは、スーパー化した姿なんでしょうか?

スーパー化した姿です。描写不足でした。
【2008/01/27 12:35】 URL | N(管理人) #- [ 編集]


>管理人さま

お返事いただきありがとうございます。そうですか、二人ともスーパー化していますか。
実は、スーパー化自体より、本編の中で言うといつ頃の時期の話なんだろう、って知りたかったんです。
亜美とほたるが一緒に勉強してるとなると、ネヘレニア戦以降が自然かな、じゃあ両方スーパー化
してるかな、って思って。
疑問が1つ解けました。ありがとうございます。
【2008/01/27 19:25】 URL | #- [ 編集]

ふーむっ
お久ぶりです ガイア防衛軍はなにぉしていたのだぁあぁぁぁぁぁ 
アクア戦士は 本当にっ・・・
次回の状況によっては 参戦したいかなぁ
【2008/01/29 21:24】 URL | タキシードおいちゃん #- [ 編集]


>タキシードおいちゃん 様

*― ―) お久です。管理人のNです。
SSを読んでくれてありがとうございます。
ブログを移転いたしました。

ぶっちゃけ、続きは4行しか書いていないので、
次回はかなり気長にお待ちください。。。
【2008/01/31 01:32】 URL | N(管理人) #- [ 編集]


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*― ―) 暇人のSS書き。華麗に武装した少女戦士や魔法少女の敗北萌え、陵辱萌え、拷問萌え。好きなシチュは汚されてドロドロ、小さいものウジャウジャ、囲まれてボコボコ、動けない、脱出できない、終わらない。
 好きな作品は最近は学園黙示録 ハイスクール・オブ・ザ・デッド。お気に入りは、うみねこシリーズ、舞Himeシリーズ、ネギま!、セーラームーン、封神演義等。

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