「これは無理だな。それにしても汚い穴だ」 「やめてっ! エルドル……いえ、さなえさんは関係ないの! 私が勝手に頼んだだけなの! だから、許してあげて! お願っ……げほっ!」 握り潰された妖精の口から噴水のように血と臓物が吹き出した。ぴくぴく痙攣して動かない妖精の残骸を獅子がゴミのように投げ捨て、別の獅子がぱくりと口で受け止めてバリバリと噛み砕いて呑み込む。エルドルの最後の希望である妖精はあっさりと死んだ。 「よっ、妖精さん! そんな……っ!」 妖精の余りに無残な最期に言葉を失うエルドル。しかし、妖精を失った悲しみは、次の悲劇にすぐ呑まれた。 獅子の一匹が呼気を荒くしながら、泡立つ唾液を滴らせてエルドルの顔にしゃぶりついてきた。異臭を放つ太い舌で顔中をべたべたと嘗め回される。 咄嗟に硬く唇を閉じたが、獅子の舌は執拗に唇の隙間に割り込んで無理にこじ開けようとした。唾液に濡れた天使の美貌が、苦痛混じりの未知の感情に侵食されていく。 「うぶううっ! ううっ! ふうっ! うああ……うん、んん……ん!」 背中や脇腹にも別の獅子たちが舌を這わせ始める。ざらざらした舌の感触からく刺激と悪寒が連続してエルドルに襲いかかった。 友人にくすぐられたり愛犬に舐められるのとも異なる感触に、戸惑いながら声を漏らす。その感覚の正体が何なのかが分からない。手首が開放されると、思わず倒れそうになった。 しかし獅子たちに支えられる形で、全身を舐められながら立ち続ける。未熟な肉体を嘗め回されながら、あまりの緊張にエルドルの意識は点滅し始めた。 (わたし、いったい、何をされてるの……) ついに巨大な舌がエルドルの唇を陥落させた。獅子の舌はエルドルの口内で蛇のように暴れた。逃げる獲物の舌と絡み合わせ、粘りつく唾液を次々に喉に流し込んでいく。 「うう……んん……う、ぐうっ……」 異性の味も知らない口に擦り込まれる獣の味。流し込まれた唾液を飲み込みながら戸惑うエルドルだが、ふと正気に戻って愕然とする。 「ぷはっ! これっ、私の、初めてのキス!? こんなの嫌っ!」 舌を吐き出して顔を背け、逃げようとする。しかし、露出した乳房は母乳をねだるように吸われ、挙句に尻の割れ目や脇の下まで舐められている。逃げるどころか動くこともままならない。 腰布と化した衣に肩だけのアーマー、そして壊れた篭手とブーツのうち、露出した部分は全て味わわれた。幼い肢体を唾液でテラテラと光らせ、それでも花の騎士は懸命に包囲から脱出しようとする。 「そんなことろまで……! いやああああっ! 気持ち悪い! 妖精さん! 私、これからどうしたらいいのっ!?」 何とか逃れようとするが、その幼い肉体は獅子たちの巨躯に圧し掛かられて、あえなく押し倒されて覆い隠される。獅子たちは徹底的に肉体を味わい鬱憤を晴らすつもりだった。 エルドルはただ来る当てのない助けを呼ぶしかない。自分を導いてくれるはずの妖精はもういないと分かっていても。 「よく考えれば、ここにも穴があるではないか」 「ふむ、調教次第では便器にも成り得るか」 「花の騎士エルドルを便器とは、なんと逸興よ」 「やっ、臭い……! やぁ! あっ、んぶうっ! うむっ! ううん!」 獅子の一匹が後ろ足で立ち上がり、前足でエルドルの肩を掴んでフェラを強要する。黒々と光るペニスを唾液塗れの小さな口に押し込まれて目を白黒させ、首を引っ張られて思わず悲鳴を上げた。 「ううううっ! ぐっ! ぐうっ!」 股間に顔を埋めたエルドルは顔を毛塗れにされながら、ペニスを吐き出そうとして顔を離す。しかし、怪物の前足が彼女の頭を掴まえ、肉杭を口に容赦なく打ちつけた。 太いペニスを押し込まれて苦しむ彼女を見て、他の獅子から嘲笑が起こる。小さな口と大きすぎるペニスの組み合わせで、窒息が花の騎士の胸を締め上げていった。 「ふぶう! んんむ! んむっ! うううっ! んんん!」 鉄のように硬い肉棒で喉の奥まで突かれ、エルドルは吐き気と呼吸困難と闘いながら必死に怪物のペニスを頬張る。ぬるぬるした粘液と腐臭が口に満ちて苦味が広がった。 「出すぞ、全て飲み干せ」 エルドルの口の中で獅子のペニスは膨らみ、そして数リットルの精子をそのまま一気に放つ。エルドルは必死に飲み込もうとするが、彼女の小さな胃は瞬く間に精液で満タンになった。 「ぷはっ!」 エルドルの口から飛び出したペニスが勢い良く直立した。続いて胃の中身が一気に逆流して少女を激しく嘔吐させる。嘔吐する間も吐き出したペニスからは射精は続いていた。 汚液は彼女の顔や花冠や藍色の髪にも雨のように降りかかり、唾液塗れの裸体も白いシャワーを浴びてどろどろに汚される。 「ごほっ! げほっ! はぁ、はぁ、はぁ、な、なんて量なの……!」 「人間如きと同じに考えていたのか?」 「こんなに、飲めるわけないよ……! うぐう!?」 咽返るエルドルの顔に生臭いゲルを塗り付けながら、射精中のペニスが再び口の中に挿入された。先ほどと変化無い勢いで噴き出る精液を喉に流し込まれ、エルドルの胃が再び飽和していく。血が流れて力のない腕で獅子の身体を叩き、花の騎士は必死に抵抗した。 「ぷはっ! うぶぶぶ! うえええええっ!」 再びペニスを吐き出した口から、噴水のように白い粘液が流れ落ちた。ペニスは勢い収まらずエルドルの顔に欲望をぶつけ続け、内と外から精液に溺れて苦しむ少女の姿を見て再び嘲笑の声が上がる。 「飲み干せと言っただろう。これは罰だ」 射精がようやく終わり、白濁した粘液に塗れて倒れているエルドルに獅子たちが近づいていく。そして、膨らんでいないエルドルの乳房にぶすりと爪を突き刺した。さらに別の獅子たちが腕を再び噛みつく。 「あ゙あ゙あ゙――っ! あ゙あ゙あ゙あ゙っ!」 ガントレットを砕いて肉を削ぎ落とし、ごりごりと骨を磨り潰すように転がされるエルドル。精液責めから解放された肉体を再び激痛が襲う。今度は手加減もされずに骨に無数のヒビが入り、ぼきりと音を立てて折れた。 獅子の歯の上下が腕の中で噛み合い、エルドルの両手首が切断されて落下する。あまりの激痛に、幼い騎士の心は精神強化にもかかわらず完全に折れた。 「パパぁぁぁぁ! ママぁぁぁぁ! 助けてええええっ!」 胸から血を流し、手首から先が無くなった手を見て泣き叫ぶエルドル。 腕の断面から湧き出した血は、怪物の唾液に止血作用があるのかすぐ止まった。 しかし休んでいる暇はない。次の怪物のペニスがすぐ目の前に突き出され、再び奉仕を強要されたからだ。逆らえば今度こそこそ殺されてしまうかもしれない。 彼女は泣きながら、震えながら、次は進んで口を開いた。 「さて、次は私の相手をしてもらおう。どうした、早くしないか。それとも、また身体のどこかを壊されたいのか?」 「うぐうううううっ! んんむ! んむっ! うううっ!」 手首から先が無い腕をぶらぶら揺らしながら、ペニスを小さな口で必死に舐める。 ボロ切れの衣と砕けた鎧を纏い、精液と唾液に塗れた幼い肉体を奮い立たせ、怪物の欲望を受け止めるのである。 殺されないために。ただ、殺されないために。 花の騎士エルドルの戦いは始まったばかりである。 余談ではあるが、破壊された花壇に花が咲くことは二度となかった。
………………… ………
表向きは新薬の開発を主とした組織だが、T州の研究所には秘密の地下室がある。そこに立ち入ることを許されるのは、専属の研究者以外では15名しかいない。 彼らは各省庁の官僚や与野党の政治家、また特別な教育を受けた未成年の男女など、多様な顔ぶれで構成されていた。 「雉島先生、富原先生、報告の研究成果はこちらでございます」 白衣の男たちが頭を下げながら、2人の男を強化ガラスの前に案内した。その後ろには13名の同志たちがぞろぞろと続いてくる。 「国城さん、あの検体は貴女が発見したそうで。流石は将軍様の秘蔵っ子ですね」 「あら上峰、貴方こそ10人も新鮮な検体を用意したと聞いたけれど」 背の高い大人たちに混ざり、若い男女が小声で話していた。男のほうは成人しているように見えるが、女の方は少女と形容して違和感無い容姿である。 「いえいえ、私の検体が活用できたのも、国城さんの検体の成果が出ていたからこそ」 15人の足は、何重にも層を成した強化ガラスの前で止まった。 それぞれの表情に浮かんだのは驚き、嫌悪、戸惑い、そして感嘆。
「ふぎゃあああああああっ! ぎゃああああああっ! あがああああああああ!」 そこには正義の変身ヒロインになるという夢を叶え、『花の騎士エルドル』に変身していた滝浦さなえが、敵である何十匹もの巨大な黒獅子と同じ檻に閉じ込められ、暴虐を尽くされて泣き叫んでいた。 「うぐうう! ふうう! うーううー! ぐうう! うぐううう、ううう!」 白濁した粘液に覆われた虹色の鎧に輝きは無く、噛み切られた腕は傷こそ完治しているがヒジの先は存在しない。愛らしい顔は苦悶の一色が浮かび、ゲル状に凝固した獣の精液に塗れて鍾乳洞が幾本も垂れている。 黒い獣はさなえの顎を砕くように毛の茂るペニスを捻じ込んで腰を打ちつけ、別の獣が瞼をこじ開けて眼球に精液を塗りつけ、頭から小水を浴びせて喜んでいた。 虹色の胸板が砕かれて乳房が露出しているが、無数の歯形に耕された肉は噛み尽くされたガムのような歪な形で、傷口から漏れ落ちるように血と母乳が零れている。 幼い肉体を鋭い爪が弄り回し、無数の傷から血が溢れて白い肌を種に染め上げている。そしてゴム風船のように皮膚が伸びて膨らんだ腹は、紛れもない妊娠の証。 結局、獣たちに性器を裂かれて欲望を注がれた子宮には、今や新しい命が宿っていた。 「ごほっ!げえっ! はあ! はあ! あがああっ! あっ! ああっ!」 黒い獣が口内で射精した欲望の粘液はさなえの胃を一瞬で飽和させ、喉を逆流して鼻腔と唇から噴水のように飛び出す。別のペニスを押し当てられて白目を剥いた眼窩から涙が零れた。 「ひいぃ、、っ、、うあ……、が、ぁ、、ぎ、ぃぃっ……」 粘液で固まる藍色の髪を垂らしながら苦しむさなえの膣に、太いペニスが杭のように打ち込まれては肢体を上下させる。膨らんだ腹を気遣う様子も無く、獣たちは少女への苛烈な陵辱を続けた。 「……、た、す、ぇ……た、す、、……け……て………」 全身を欲望で汚されたさなえが、ガラスの先にいる集団に気付いて声を上げた。もう何もかも捨てても助かりたい願望が、喉奥まで届くフェラチオのストロークに喉粘膜を剥かれながらも、必死の声を絞り出した。
「こりゃすごい、すごい!」 与党の国会議員である堂前が興奮した様子でビデオカメラを向け、少女の地獄を撮影し始めた。 言動から察するに個人的に楽しみたいだけらしい。 ガラス越しに凄惨な光景を眺めている人間たちからは、堂前の声に続くように歓喜の声が上がった。喜びの余り拍手をしている者さえいる。 「これは、獣と人間の交配実験が成功したということか!」 「素晴らしい。後は母体が耐えられれば大きな問題は無くなるぞ!」 「これまで全国で多発する少女の失踪を誤魔化すのが、どれだけ大変だったか……ようやく我が省のマスコミ工作が実を結ぶというものです」 手を取り合い喜ぶ者。これまでの苦労を思い出す者。 「あの娘の状態は? 正気か? もうネジ外れてもうたんか」 「精神は崩壊しており、ものの区別もついておりません。昨日は餌と間違えて自分の汚物を食べていましたが、最後まで気付くことはありませんでした」 「いやはや、それはまるでウサギでございますね。ウサギは自分の糞を食べますので」 「なんだ、ウサギは自分の出したものを食べるのか!」 「貴方は相変わらず、妙な雑学をお持ちで」 少女を見て笑う者。少女の姿に呆れる者。 「皆様、ご覧ください。出産が始まります」 集まったメンバーが少女の獣出産シーンに釘付けになる中、国城と呼ばれた少女は全員から一歩下がる位置で、誰にも聞こえないように呟いた。
「やっとここまで到達した。ようやく動き出すのね、『ネオID計画』が」
少女の顔に浮かんでいたのは、長い時間お預けにされたお菓子をやっと手に入れた子供のように喜びに満ちて、そして邪魔する者は絶対に許さない意思に満ちた笑みだった。 「この国を夢の世界に創り変える、大切な駒……」
『救世主ミリルのお仕事』 第2章 −花の騎士の誕生− 2-1「少女の願い」 2-2「花の騎士の誕生」 2-3「クラドスボリーム」 2-4「白濁の敗北」(現在ページ) 2-5「芽吹く野望」 2-6「殺戮の種」 2-7「滅びの花」
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