薬座!
少女戦士が痛めつけられ、陵辱、捕食、グロ拷問されるリョナ小説。
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V.S.クリスマス(2007)

クリスマス? ボコボコにしてやるわ!

  *
  / \
 [ニニニ]
 ( ・ω・)=つ≡つ
 (っ ≡つ=つ
 /   ) ババババ
 ( / ̄∪


 そいつらが来る、数多の欲望を綺麗事で飾りて――。
 そいつらが来る、無数の願望で肥えた実を結びて――。
 そいつらが来る、逃れること叶わぬ宿り樹の如く――。

 雪が深々と降り積もる何気ない夜に人々は狂い、聖夜産業利権統合思念体の巨大な陰謀は進行していく。
 都市は白一色に侵食されて洗脳音波があらゆる娯楽施設から発信され、呪い物を吊るした樹木が立ち並ぶ世界で色気に毒された若者たちが交わり合う。
 20XX年、S県C市にもクリスマスの侵攻が開始された。
 果敢に応戦していた聖夜粉砕独男連合もメイドカフェ等の悪魔の囁きに続々と陥落して戦線は崩壊、最早レジスタンス勢力は有名お嬢様学校で儚い抵抗を続ける少女一個師団のみと成り果てた。
「第18防衛ライン陥落! 第12隊は全滅! 繰り返します! 第18防衛ライン陥落! 第12隊は全滅! 2-4〜2-14及び4-8〜4-11区画の闘士たちは直ちに退却を開始せよ! このままでは退路が絶たれてしまいます! 13-5に新たな防衛線を設けて援軍を待って……えっ! 後ろから、そんな! き、奇襲よ! みんな! きしゅ……(通信途絶)」
「こちら第7防衛ライン、敵の総攻撃を受けています! とても持ちこたえられません! 至急援軍を送ってください! きゃああああっ! こっちまで敵が……みんな、後退の準備を……お願い! 至急援軍を……あああっ! 囲まれ……そんな! いやあっ! みんな! 諦めては駄目! すぐに援軍が……いやああっ! 止めて……こっちに来ないで……あああっ! 助けて! 助けて!」
「こちら、第11隊、敵に追われています! 損耗率は85%! みんな限界です! とても戦えません! 敵に追いつかれます! 救援を! どうか救援を!」
 通信はどの地点でも苦戦を伝えるものばかり。
 全ての地点の闘士たちが援軍や救援を求めている状況で、誰が助けに迎えるというのだろう。通信係の闘士は既に装置の前にはいない。彼女もクリスマスと勇敢に戦いながら通信網を死守しようとしたが、今は捕らえられて処刑されている最中である。
「……もう許して……私は……クリスマスに彼氏なんて求めていないの……ぐふっ…ごほっ……本当なの……だから……」
 学園指定のセーラー服を着て応戦していた闘士、南小夜子は『弟が参加するクリスマス会に登場するサンタさんのトナカイ役』を演じることでクリスマスの予定を埋めていた。美人だと言われるのに何故か彼氏ができないことに苛立つ本心を隠しながら。
 しかし、そんなことをクリスマスたちは全てお見通しなのだ。自分を拘束する色とりどりのイルミネーション、ケーキ、靴下、そしてクリスマスツリー。
 視覚的には無生物にしか見えない怪物たちは、時には軟体生物の触手のようにねちっこく、時には飢えた狼のように獰猛に、あらゆる攻撃を仕掛けて精神を汚染してくるのだ。
「……本当に、彼氏なんて欲しくないの……恋なんて面倒なだけよ!」
『ふふふ、まだそのような強がりを言えるとはな』
『そうでなくては面白くない』
『素直になれねー娘には仕置きが必要だぜ』
「はあ……はあ……はあ……なにをするの……」
 クリスマスたちは小夜子の頭蓋骨を無視して脳に情報送信を開始した。
 見えない媒体が頭蓋骨を貫通し、脳味噌の中心に直接レセプタを植え付け、情報の洪水を一気に精神回路に流し込んだ。

「きゃあああああああああっ! いやあああああああああ!」

 不快感と惨めさに小夜子は抵抗を試みるが、クリスマスに捕まればもう脱出できない。
 遮断不可能の情報として脳に流し込まれるのは、友人が恋人とデートをしてクリスマスを楽しんでいる光景だった。彼女たちは小夜子が見たこともない幸せな顔でプレゼントを受け取り、豪華な料理を囲み、熱いキスや、それ以上のことをしている者もいる。
「ぐうっ! うあああっ! ぎゃああっ! い、痛い! 痛い!」
 心の臓をナイフで抉られる痛みが胸の奥で暴れる。獰猛な獣が胸を食い破り飛び出すような衝動といっしょに醜い嫉妬が喉を駆け上り、目からは熱い涙が溢れ出した。
 もう駄目だ、と小夜子は思った。最初から勝ち目なんて無かったのだ。みんなで集まって戦っても勝負の結果は見えていた。
 背筋を仰け反らせて小夜子は乱れた。はあ、はあ、と荒い吐息が白く濁り、ホワイトクリスマスの降り積もる雪が身体を冷やしていく。しかし、自分には抱きしめて温めてくれる相手はいない。
「寒い……こ、凍えちゃう……」
 セーラー服が雪に塗れて身体が冷え、真っ赤な顔の上を熱い涙が流れていく。
 身体ではなく心が寒い。孤独の寒さ、不安の寒さ、温かいものを欲する寒さ。そして絶望の寒さ。凍えて震える心が音を立てて崩れゆく。

(……これ以上、傷つきたくない……)

「もう止めて……みんなの幸せな顔なんて見たくないわ! みんな、どうして私に見せつけるのよ! 彼氏ができないのは私のせいじゃないのに!」
『まだまだ、残酷な現実を見せてやる』
 クリスマスたちの精神攻撃が苛烈さを増した。幸せな時間を送っている友人たちが自分に哀れみの視線を向けてくる。まるでダンボールに捨てられた雑種犬を見下ろすかのような、憐憫と同情の混じる視線。
「イヤあああっ! そんな目で私を見ないで! 憐れみなんていらない! これが私の生き方なのよ! 自分らしさってやつなの!」
 その瞬間、木製の杭を打たれる猛痛が小夜子の胸を貫いた。
 自分の言葉に深い傷を負わされたのだ。否定は肯定の裏返し。言葉は自分に跳ね返り、増幅され、自分の心を深く抉って壊していく。
「ぎゃあああああああああああああ――っ!」
 乳房から身体が真っ二つに裂けたと感じる激痛が、脳天を突き抜けていく。
 肉体ではなく心の痛み。心とはこれほど痛みを感じても壊れることがないのだろうか、小夜子は泣きながらがくりと頭を垂れた。
 このままでは自分は狂ってしまう。プライドも恥も捨てて、欲望を剥き出しに自分にアプローチをかけてくる醜男に身体を許してしまうかもしれない。
 イヤだ、と心の中で叫ぶ。自分がクリスマスを過ごす相手は、最低限のルックスとお金と優しさを持ち合わせている男性でなければならないのだ。
『諦めれば楽になれるぞ』
 悪魔の囁きを必死に振り払う。
 クリスマスに捕らえられて責めに屈した少女たちは、自分の理想と程遠い醜悪な男に抱かれてしまう。高く崇高な理想を妥協して肉体目当ての男たちに股を開き、後には後悔だけが残ってしまう。
 それを回避するには、クリスマスが仕掛けてくる精神攻撃に耐え抜くしかない。
『ふふふ、お前の精神がどこまで耐えられるか見物だな』
『まだまだ、クリスマス・パーティはこれからだぜ』
「うううっ……ううっ……誰か……助けて……」
 一年に一度の聖なる夜――小夜子は泣きながらクリスマスから自分を救い出してくれる王子様を待ち望んだ。しかし助けが来ることはなく、ただ孤独と絶望の中でクリスマスに嬲られ続けていくしかないのだった。


BADEND


※このSSは、2007年のクリスマスに公開したものです。

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Author:N
*― ―) 暇人のSS書き。華麗に武装した少女戦士や魔法少女の敗北萌え、陵辱萌え、拷問萌え。好きなシチュは汚されてドロドロ、小さいものウジャウジャ、囲まれてボコボコ、動けない、脱出できない、終わらない。
 好きな作品は最近は学園黙示録 ハイスクール・オブ・ザ・デッド。お気に入りは、うみねこシリーズ、舞Himeシリーズ、ネギま!、セーラームーン、封神演義等。

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